初めての正月、
おせち料理は半分買って、半分作る形式だった。
「あけましておめでとうございます」
おせち料理のふたを開けて、
好物の数の子を食べていたら、姑にムッとされた。
正月は親戚が来るので、
見栄え良く保つために、あまり食べてはいけないらしい。
特に、数の子は値段が高いからムッとされたのだ。
では、何を食べて良いのか。
お雑煮、そして、棒ダラである。
正月を迎えるために、姑が煮た棒ダラ。
棒ダラは鱈を干した乾物を煮た料理で、
売っている棒ダラは大きいので、大量に出来上がる。
棒ダラはグイグイ勧められる。
棒ダラばかりではさすがに飽きる。
でも、棒ダラは一向に減らない。
夫は数の子を平気で食べる。
姑は夫には注意しない。
棒ダラがさすがに嫌いになった。
20年以上経った今でもトラウマである。

- 価格: 1412 円
- 楽天で詳細を見る